vol.38 庚申塚エリアの今昔

TODEN PEDIA

ちょっとキザで王子キャラの「都電先生」が、東京さくらトラム(都電荒川線)に隠された秘密や知られざる魅力をレクチャー

教えて、都電先生!

Profile都電先生

都電先生

都電をこよなく愛し、日々街をそぞろ歩きながら悠々自適に暮らしている少し謎めいた青年。アンティークやクラシカルなものが大好きで、ちょっとキザな口調が特徴。

年齢:永遠の28歳
趣味:純喫茶巡り
好きな花:都電沿線に咲くバラ。「荒川二丁目停留場周辺」のバラが特にお気に入り。

庚申塚エリアの今昔

庚申塚エリアの今昔

かつては旅人が行き交い、明治以降は巣鴨とげぬき地蔵の参拝客でにぎわう庚申塚エリア。とげぬき地蔵尊へ向かう人を運ぶ路面電車は、100年以上前から変わらないこの町の風景です。

 

古くから旅人や参拝客でにぎわう街

東京さくらトラム(都電荒川線)の停留場名になっている「庚申塚」は、昔のこのエリアの地名で、停留場のそばの巣鴨猿田彦大神庚申堂から名付けられたと言われているよ。庚申塚エリアは中山道と王子道が交わる場所にあり、江戸時代には、街道を旅する人たちの休憩スポットだったんだって。
このエリアの名所といえば、巣鴨のとげぬき地蔵尊(髙岩寺)だよね。江戸時代、下谷にあった髙岩寺は、1891(明治24)年に今の場所に移ってきたんだ。移転後、一時は参拝客が減ってしまったけど、縁日を企画したり、お寺の名前入りの傘を貸し出したりして、たくさんの人でにぎわうようになったそうだよ。今、とげぬき地蔵尊を中心に広がる巣鴨地蔵通り商店街には約150のお店が軒を連ねていて、「おばあちゃんの原宿」として大人気だよね。

古くから旅人や参拝客でにぎわう街

路面電車の開通当初からある停留場

庚申塚停留場ができたのは、1911(明治44)年のこと。王子電気軌道(都電荒川線の前身)の最初の路線が開通した時にできた、歴史ある停留場なんだ。参拝客が減っていたとげぬき地蔵尊がにぎわいを取り戻すのにも、路面電車の開通が一役買っていたんだって。今でも毎月の縁日(4の付く日)になると、とげぬき地蔵尊を参拝する人や買い物を楽しむ人で都電荒川線も大にぎわい! 荒川線は、地域の文化や歴史と切っても切れない関係にあるんだね。

都電先生

映える撮影スポット

「荒川自然公園」

荒川二丁目停留場のすぐ横に位置する荒川自然公園。実は、停留場から公園へと続くスロープは、都電を上から眺めることができる穴場のスポットなんです。周辺には桜並木が多く、春になると真っ直ぐに延びる線路を走る都電と桜吹雪の共演をファインダーに収められるかもしれません。