ちょっとキザで王子キャラの「都電先生」が、東京さくらトラム(都電荒川線)に隠された秘密や知られざる魅力をレクチャー
都電をこよなく愛し、日々街をそぞろ歩きながら悠々自適に暮らしている少し謎めいた青年。アンティークやクラシカルなものが大好きで、ちょっとキザな口調が特徴。
年齢:永遠の28歳
趣味:純喫茶巡り
好きな花:都電沿線に咲くバラ。「荒川二丁目停留場周辺」のバラが特にお気に入り。
1974(昭和49)年の誕生以来、東京さくらトラム(都電荒川線)には、技術の進歩や時代の変化に合わせて、さまざまな車両が登場しています。50年間の車両の歴史を振り返り、デザインや性能の進化を見ていきましょう。
昭和40年代、都電には7000形(旧型)、7500形、6000形などの車両が走っていたんだ。都電荒川線が生まれて3年後の1977(昭和52)年、それまで運転手と車掌のツーマン運転だった都電でワンマン運転が始まり、それに合わせて生まれたのが「新7000形」さ。新7000形は、7000形をワンマン運転に対応するよう改造した車両で、1978(昭和53)年の鉄道友の会ローレル賞を受賞しているんだ。
ローレル賞を受賞した新7000形
都電荒川線になって初めて造られた新型車両が「8500形」だよ。都電では28年ぶりの新造車として1990(平成2)年に走り始めた8500形は、窓の大きなデザインで、運転席のある前面に曲面のガラスを使っているのが特徴なんだ。VVVFインバータ制御方式を採用して乗り心地も良くなったよ。
1990(平成2)年に誕生した8500形
都電荒川線で一番新しい車両が、2016(平成28)年に導入された「7700形」さ。7000形の車体を再利用して造られていて、クラシックモダンなデザインが素敵だよね。このデザインは、東京都交通局の若手職員のアイデアから生まれたものなんだって。どこか懐かしさを感じさせる外観だけど、車内の設備や機器には最新の技術が使われ、省電力化にも貢献しているのさ。
JRと都電の2路線が走り、多くの人で賑わう大塚エリア。飲食店がひしめく南口は、昔ながらの繁華街の面影が残っています。その一角にある老舗和菓子屋さんの路地から都電が顔をのぞかせる、なんともノスタルジックな光景を見ることができます。まるでタイムスリップしたかのような瞬間をぜひ味わってみてください。
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