ちょっとキザで王子キャラの「都電先生」が、東京さくらトラム(都電荒川線)に隠された秘密や知られざる魅力をレクチャー
都電をこよなく愛し、日々街をそぞろ歩きながら悠々自適に暮らしている少し謎めいた青年。アンティークやクラシカルなものが大好きで、ちょっとキザな口調が特徴。
年齢:永遠の28歳
趣味:純喫茶巡り
好きな花:都電沿線に咲くバラ。「荒川二丁目停留場周辺」のバラが特にお気に入り。
飛鳥山停留場は、明治時代から現在まで、飛鳥山を訪れるたくさんの行楽客が乗り降りしてきた停留場。
すぐそばの飛鳥山公園は、桜をはじめとする四季折々の花、
3つの博物館、鉄道スポットなどさまざまな楽しみがあり、今も昔も人々の憩いの場です。
飛鳥山停留場は、東京さくらトラム(都電荒川線)の前身・王子電気軌道が1911(明治44)年に開業した時、起終点として誕生した停留場さ。すぐそばにあるのが、江戸時代から桜の名所として親しまれている飛鳥山。「飛鳥」という地名は、かつてこの場所に飛鳥明神が祭られていたためと伝わっているんだって。
飛鳥山が桜の名所になったのは、八代将軍徳川吉宗が1,270本の桜を植え、身分を問わず誰でもお花見ができる場所として開放したことがきっかけだよ。ほかの桜の名所とは違って、飛鳥山ではお花見中にお酒を飲んだり歌ったりできたから、一気に人気のスポットになったんだって。当時は、飛鳥山から筑波山や富士山を見ることもできたそうだよ。
名所江戸百景「飛鳥山北の眺望」歌川広重 安政3年
出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
飛鳥山公園は、都電荒川線のほかにも、JRの新幹線や電車を見られる場所があったり、公園内を自走式モノレールの「アスカルゴ」が走っていたり、いろいろな乗り物を楽しめることでも人気だよ。公園には、1978(昭和53)年まで都電荒川線を走っていた6000形の車両や、1972(昭和47)年まで使われていたD51形蒸気機関車も保存されているよ。
飛鳥山公園
1873(明治6)年に指定された日本で最初の公園の一つ。園内にはサクラやアジサイが植えられ、四季折々の自然を感じることができます。旧渋沢庭園、3つの博物館、子ども向けの遊具や砂場などもあり、幅広い世代の憩いの場として親しまれています。
住所:東京都北区王子1-1-3
電話番号:03-5980-9210(飛鳥山公園管理事務所。問い合わせは8:30~17:15)
アクセス:飛鳥山停留場から徒歩1分
北区飛鳥山博物館
飛鳥山公園内にあり、北区の歴史、自然、文化などに関する資料を展示しています。実物資料や映像、復元家屋などを通して古代からの人々の暮らしを伝える常設展示室、北区ゆかりの美術伝統工芸品を鑑賞できる飛鳥山アートギャラリーなどがあります。
住所:東京都北区王子1-1-3 飛鳥山公園内
電話番号:03-3916-1133
開館時間:10:00~17:00(有料の展示室への入場は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、直近の平日に振替休館)、年末年始、臨時休館日
常設展示観覧料:【個人】一般300円、高齢者(65歳以上)150円、小・中・高100円
※隣接する「紙の博物館」「渋沢史料館」との三館共通券あり
アクセス:飛鳥山停留場から徒歩4分
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