vol.18 宮ノ前・小台

TODEN PEDIA

ちょっとキザで王子キャラの「都電先生」が、東京さくらトラム(都電荒川線)の停留場名や地名の由来、沿線の歴史的なスポットをレクチャー

教えて、都電先生!

Profile都電先生

都電先生

都電をこよなく愛し、日々街をそぞろ歩きながら悠々自適に暮らしている少し謎めいた青年。アンティークやクラシカルなものが大好きで、ちょっとキザな口調が特徴。

年齢:永遠の28歳
趣味:純喫茶巡り
好きな花:都電沿線に咲くバラ。「荒川二丁目停留場周辺」のバラが特にお気に入り。

宮ノ前・小台

宮ノ前・小台

隅田川のほど近くに位置する、宮ノ前停留場と小台停留場。近隣の一帯は、かつてボート競技のレースや花街を訪れる人で大いににぎわいました。

 

大正時代から地域を支える停留場

2つの停留場のうち、開業が早いのは小台停留場だよ。小台停留場は1913(大正2)年に開業していて、当時の停留場名は「小台ノ渡」。そのころ停留場の近くに、荒川(現・隅田川)の渡し場があったそうだよ。宮ノ前停留場ができたのは、それから10年以上後の1926(大正15)年のこと。「宮ノ前」という名前の通り、停留場のすぐそばには尾久の総鎮守として親しまれている尾久八幡神社があるよ。

1967(昭和42)年頃の小台停留場と宮ノ前停留場1967(昭和42)年頃の小台停留場と宮ノ前停留場

1967(昭和42)年頃の小台停留場と宮ノ前停留場

ボート競技の檜舞台だった尾久の荒川

かつて、停留場付近を流れる荒川(現・隅田川)には、ボート競技のレースコースがあり、オリンピック代表決定戦など大きな大会も開かれていたんだ。明治末期から昭和初期にかけて、川沿いにはさまざまな大学や企業の艇庫が並んでいて、ボートを作る造船所などもあったんだって。

ボート競技の檜舞台だった尾久の荒川

かつては温泉宿や料理屋が並ぶ花街も

宮ノ前停留場の近くには、戦前まで花街として栄えた場所があるんだ。発展の始まりは、停留場のそばにある碩運寺で温泉が見つかったこと。この温泉が「寺の湯」として評判になり、温泉旅館や料理屋が建ち並ぶ花街としてにぎわうようになったんだ。戦後、温泉が枯れて料理屋なども次第になくなり、今は落ち着いた住宅地になっているよ。

都電先生

スポット情報

碩運寺

1596(慶長元)年に創建された曹洞宗の寺院で、1910(明治43)年に現在地に移転しました。当時の住職が井戸水を検査に出したところ、ラジウム鉱泉であることが分かり、寺内に湯治場を開業。尾久の町の発展に大きく貢献しました。

住所:東京都荒川区西尾久2-25-21
電話番号:03-3894-6025(問い合わせは8:00~20:00)
アクセス:宮ノ前停留場から徒歩1分

碩運寺

宮前公園

荒川区内でも有数のバラを中心としたさまざまなガーデンが人気の公園。テニスコートや3,000㎡の芝生広場もあり、子どもから大人までのんびりと過ごせます。2021(令和3)年に開館した尾久図書館が隣接しているので、公園内で読書を楽しむのもおすすめ。

住所:東京都荒川区東尾久8-45-22
電話番号:03-3810-2111(年末年始を除く9:00~17:00)
開園時間:【公園区域】24時間【テニスコート】9:00~17:00(5~9月は9:00~18:00)
休園日:年中無休(管理事務所は12/29~1/3休業)
アクセス:宮ノ前停留場から徒歩1分

宮前公園