vol.14 荒川車庫前

TODEN PEDIA

ちょっとキザで王子キャラの「都電先生」が、東京さくらトラム(都電荒川線)に隠された秘密や知られざる魅力をレクチャー

教えて、都電先生!

Profile都電先生

都電先生

都電をこよなく愛し、日々街をそぞろ歩きながら悠々自適に暮らしている少し謎めいた青年。アンティークやクラシカルなものが大好きで、ちょっとキザな口調が特徴。

年齢:永遠の28歳
趣味:純喫茶巡り
好きな花:都電沿線に咲くバラ。「荒川二丁目停留場周辺」のバラが特にお気に入り。

荒川車庫前

荒川車庫前

大正時代から現在まで、東京さくらトラム(都電荒川線)の運行を支え続ける“荒川車庫”の目の前にある停留場。毎年10月1日の「荒川線の日」には、荒川電車営業所でさまざまなイベントも開かれます。

 

初めの停留場名「船方前」は地名から

荒川車庫前停留場は、東京さくらトラム(都電荒川線)の前身・王子電気軌道が1913(大正2)年につくった停留場さ。開業した当時の名前は「船方前」。船方は、昔のこの地域の地名なんだ。「荒川車庫前」という名前に変わったのは、王電が東京市電気局に統合された1942(昭和17)年ごろのことだよ。

都電先生

大正時代から続く電車の車両基地

荒川電車営業所がある場所に車両基地ができたのは、王電時代の1924(大正13)年ごろ。開設された当時は、停留場と同じく地名を取って「船方車庫」と呼ばれていたんだ。王電は電気の供給事業も手掛けていて、船方車庫のそばには変電所もあったんだって。

車両の後ろに見える空き地は、船方変電所の跡地

車両の後ろに見える空き地は、船方変電所の跡地
写真:荒川区所蔵

車庫に出入りする電車が見られることも

荒川電車営業所には、都電の車両が待機する留置線や運転手さんの待機所などがあるんだ。タイミングが合えば、停留場のホームから、引込線を通って車庫を出入りする電車を見ることができるよ。営業所の周辺は、軌道沿いに植えられたバラも見どころだよ。

車庫に出入りする電車が見られることも

スポット情報

東京都交通局荒川電車営業所

都電荒川線の運行管理を担う“心臓部”。定期券や回数券、都電グッズの販売も行っています。6月の「路面電車の日」や10月の「荒川線の日」には、見学ツアーやイベントが催されます。

住所:東京都荒川区西尾久8-33-7
電話番号:03-3893-7451
休業日:年中無休
営業時間:7:00~19:00
アクセス:荒川車庫前停留場すぐ

東京都交通局荒川電車営業所

都電おもいで広場

荒川電車営業所内にあり、昔懐かしい路面電車の停留場をイメージしたスペースに、貴重な都電の旧型車両2両を展示しています。展示車両の中には、模擬運転台、沿線をイメージしたジオラマなども設置しています。

住所:東京都荒川区西尾久8-33-7
電話番号:03-3893-7451(荒川電車営業所)
開場日時:土・日・祝日(振替休日含む)
営業時間:10:00~16:00
アクセス:荒川車庫前停留場すぐ

都電おもいで広場