
ちょっとキザで王子キャラの「都電先生」が、東京さくらトラム(都電荒川線)に隠された秘密や知られざる魅力をレクチャー

都電をこよなく愛し、日々街をそぞろ歩きながら悠々自適に暮らしている少し謎めいた青年。アンティークやクラシカルなものが大好きで、ちょっとキザな口調が特徴。
年齢:永遠の28歳
趣味:純喫茶巡り
好きな花:都電沿線に咲くバラ。「荒川二丁目停留場周辺」のバラが特にお気に入り。


線路の保守(保線)は、電車を日々安全に走らせるために欠かせないもの。日ごろあまり目にすることのない東京さくらトラム(都電荒川線)の保線担当のお仕事を紹介します。
線路がいつも安全な状態に保たれるように、レールや敷石の交換・補修工事、線路の巡視、除草作業などを担っているのが保線の仕事だよ。毎日たくさん電車が走る線路は、少しずつゆがみやズレが生じたり、レールが傷んだりするんだ。日中は線路を歩きながら異常がないかをチェックして、終電から始発までの間にレール交換などの工事をするんだ。ほとんどの作業が夜間に行われるから、僕たちはなかなか見ることができないけど、保線担当は東京さくらトラム(都電荒川線)を支える“縁の下の力持ち”なのさ。
作業は基本的に終電から始発までの間に行う
荒川線の線路は民家のすぐそばを通る場所も多いから、特に夜の工事は騒音をできるだけ抑えるように気を付けているんだって。線路から民家の敷地に草が伸びていたり、逆に民家の敷地の木が線路側に伸びていたりしないかに気を配るのも、荒川線の保線担当ならではの仕事さ。保線の仕事で大切なのは、五感を使うこと。ベテランになると、電車が走る音を聞くだけで、レールを枕木に固定する締結装置のゆるみが分かるそうだよ。足を使って線路を巡視して、目や耳で異常をキャッチするなんて、職人技でかっこいいね。
レールの音から異常の有無を判断

鬼子母神前停留場と学習院下停留場の間に架かる「千登世小橋」。高層ビルが立ち並ぶ風景の中をレトロな都電が走るこの場所は、まるで過去と未来の交差点。再開発の工事が進む中、変わりゆく街並みと変わらない都電のコントラストを、あなたのカメラで切り取ってみませんか。
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