vol.28 切り絵作家 稲葉イトエさん

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vol.28
切り絵作家 稲葉イトエさん

都電沿線の風景を描いた
夫の残した作品を伝え、
小学生の子どもたちに
切り絵の楽しさを指導

切り絵作家 故稲葉祐吉氏夫人
稲葉イトエさん

2006(平成18)年に亡くなった稲葉祐吉さんは、都内の名所・旧所などの風景を多くの作品に残しました。その代表作品が移り変わる沿線の風景を切り絵にした『都電荒川線シリーズ』。イトエさんは、夫の意志を受け継ぎ、都電沿線の各区で開催される『都電のある風景』の作品展に切り絵作品を提供するとともに、夫妻で行っていた地元足立区と沿線の新宿区の小学校での切り絵の指導を今でも続けています。「コロナ前は、毎年6月と10月の都電イベントで都電の車両内で展示していましたが、この2年は中止になってしまって」と残念がる稲葉さん。またイベントが再開され、夫の作品が多くの人に再び見てもらえることを楽しみにしています。

profile

切り絵作家 故稲葉祐吉氏夫人。祐吉氏は「荒川車庫前停留場近くに通勤していたので、愛する都電沿線の風景を残したい」と作品を作り始め、「シリーズでやったら」という人の勧めで沿線の懐かしい風景を多くの切り絵に残した。イトエさんはその作品を各地での展示に出展協力。夫の生前から一緒に行ってきた小学校での切り絵指導への情熱を受け継ぎ、切り絵の楽しさを子どもたちに伝えている。