都電沿線にある様々な街の魅力を深掘りするコーナーです。
宮ノ前停留場の名称は、尾久八幡神社の目の前に位置することからつけられた。住所は西尾久エリアで、かつては湿地や水田が広がる農村地帯だったが、明治・大正の時代になって「東京の遊興地」として栄えた。今も昔と変わらず大きな建物は少なく、なんともノスタルジーな雰囲気を放つ中、惣菜店や青果店、パン屋さんなど、古くから地元民に愛されているお店が集まる。
宮ノ前停留場を発車する東京さくらトラム
宮ノ前停留場を降りると商店会の入口が見える。昔の建物そのままに、昭和の空気を帯びた通りは、歩いているだけでもレトロなムードを味わえる。昔のにぎやかさは落ち着いたものの、人と人との温かい関わりを体感できるお店が多い。
私は西尾久に生まれ育ったので、ほかの街と比べることはできないのですが、のんびりとした穏やかな空気が気に入っています。祖母の代の頃は商店会のお店も軒を連ね、朝から夜までにぎやかだったそうですが、最近は後継者問題などでお店をたたむところがあるのは寂しいですね。ただ、残っているお店はもちろん、商店会から少し離れた場所にすてきなスポットが点在し、昭和の雰囲気が残るこのエリアらしい街並みを楽しんでもらえると思います。うちのとんかつもほかでは決して味わえないものなので、ぜひ食べに来てください。
住所:荒川区西尾久2-2-5
電話:03-3893-8982
営業時間:11:00〜13:30、17:30〜21:00(L.O.)※ディナーは予約制
定休日:日曜・祝日
アクセス:宮ノ前停留場から徒歩2分
カツカレー
1100円
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