「iro(イロ)」

都電で揺られるニシイズミユカの喫茶備忘録

趣味が喫茶店巡りのイラストレーター「ニシイズミユカ」さんに、その季節にぴったりのおすすめ喫茶店を紹介していただきます。

さまざまな文化や人をつなぐカフェ
iroでいただく台湾茶とパイナップルケーキ

今回、向かったのは、早稲田停留場から徒歩3分のカフェiro(イロ)。

扉を開けると、右手にはペーパーナプキンとアートペーパーのショップとデコパージュの教室、左手にはカフェというなんとも珍しい作りの店内が広がります。
アートペーパーで作られた和モダンな雰囲気のデコパージュ作品がカフェのいたるところに飾られており、素敵な作品を眺めることができます。

今回注文したのは、さまざまなドライフルーツとケーキがセットになった、「二段セット」と、茶葉に金木犀の香りを吸着させた「桂花烏龍茶」の2点。
「二段セット」のケーキは台湾茶によく合うパイナップルケーキを選びました。

お茶やケーキを彩っている器は NIKKO の「ウィロー」と呼ばれるもので、オーナーのお母様が愛用されていたのをきっかけに、今もコツコツと集めているのだとか。

カップにお茶を注ぐと、金木犀の華やかな香りがフワッと漂い、パイナップルケーキのほろほろ解ける口溶けと優しい甘さをより引き立てます。
ドライフルーツは、台湾の伝統的なお茶請け「茶梅」や中国では一般的な「さんざし餅」など、新鮮な食感やオリエンタルな風味を楽しむことができます。

お店の目の前に流れる神田川と美しい木々を眺めながら、ゆったりと流れる時間の中でさまざまな文化に触れてみてはいかがでしょうか。

※アートペーパーなどを用いて家具や雑貨に装飾を施すヨーロッパ発祥の手工芸。

iro(イロ)

住所:豊島区高田1-6-9
電話:03-6315-9161
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜・火曜
アクセス:早稲田停留場から徒歩3分

ニシイズミユカ

「日常と服」の接点を探りながら、人物のイラストを中心に描く。テキスタイルとファッションデザイナーの経験を活かし、化粧品などのパッケージ、広告、似顔絵イベント等を手掛ける。喫茶店巡りが趣味。